癒し空間ひかりのしずく

自然の摂理/生命の巡り

owner 旅するリンパ調律師 やまうち ようこさん

私のブログ記事でもたびたび登場する友人のやまうちさんは、魂レベルでの変容を促す施術を行なうリンパセラピスト。
施術でもセルフリンパセラピー講座でも、フットワーク軽く北海道を飛び出し、全国で大活躍中です。

やまうちさんのアンクは黒鉛色。
やまうちさんも私同様に、アンクを受け取る前から会場内でエネルギーに酔い、受け取った途端に体から力が抜けて崩れ落ちるという体験をされました。


10月初日の朝。
やまうちさんからメッセージが届きました。

『おはようございます。

 いま衝撃の事実が。
 アンクが折れました。

 えー。』


「えー。」って。
やまうちさん、あなたもですか…!?

(千神弥生さんの貴石箱で前例がありました)


『分かれるべくしてわかれてる
 そのままでよい』

やまうちさんはそう感じたそうです。
とはいえ、決して折れるような状況にはなかったのに折れた事実は衝撃的。

楕円とT字に分かれたアンクの画像を見て、私の頭には以前購入した聖フランチェスコの十字架が浮かんだので、すぐに画像を撮影して送信しました。

『「エジプトのアンク」から「聖フランチェスコの十字架」に形態が変わったのではないでしょうか』


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聖フランシスコが用いた十字架は、「タウ型十字架」といわれるものです。
ヘブライ文字とギリシャ文字の19番目の「τ(タウ)」(アルファベットの「T」に相当する)の形をしたものだそうです。
普通の十字架の上の部分が無い形のものです。
一番古い形の十字架とも言われ、旧約聖書のエゼキエル9章4節に「印をつけよ」と書かれているものが、「タウ」の形をした十字架だそうです。
横の線が天(神)、縦の線が大地(人間)をあらわし、両者が合流する形で、「真実・言葉・光・善に向かった心」をあらわしているそうです。
(インターネットから抜粋)
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このメッセージでやまうちさんも安心したようです。


このタウ型十字架を購入した教会をルートに含む神社リトリートセッションが数日後に行なわれました。
やまうちさんのご友人Sさんからのお申し込みで、やまうちさんも同行してくれました。


リトリート前夜は激しい雷雨。
やまうちさんがアンクを受け取ったのも雷の鳴る大雨の日。
断続的に鳴り響く轟音が、やまうちさんの貴石箱製作開始の合図でした。

もちろん、翌日やまうちさんに会った時にお渡しできる状態までには至らず、分かれたアンクを納めるためのポケット部分と成形した厚紙の箱と組み込む素材の一式を持っていき、ランチタイムに「こんな感じの仕上がりになりそう」と説明しました。

実際にアンクを納めてみると。

「後頭部が痛い…」とSさん。
私も肩に熱と圧を感じ、頭がくらくらしてきました。
まだ製作途中の段階であるにも関わらず、ふたりともがエネルギー酔いです。

ご自分のアンクの波動に馴染んでいるやまうちさんは平気な様子。

さらに、やまうちさんがなにげない動作で小さな水晶のポイントをカバンから取り出しました。
ヒマラヤ水晶の中でも最もパワーが高いとされるガネーシュヒマール。

「ここに一緒に入りたい?」
普通に、石とコミュニケーションするやまうちさん。

箱の中のアンクの横にちょこんと水晶を並べた途端、ぐいぐい増大するエネルギー。

Sさんや私が倒れる前に早々にアンクを箱から出してもらい、水晶はそのままお預かりして貴石箱に組み入れることになりました。


さて。
身体の声を聴くリンパセラピストやまうちさんは、身体の声だけではなく、幼い頃から植物や石、自然の事象からの声も聴きとれるシャーマンの資質をお持ちです。

私とやまうちさんの人生が交差する過去生はお互いが巫女だった時を含め何度かありましたが、そのうちのひとつに古代ケルトでのドルイドとしての体験があったという妙な確信があります。

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古代ケルトの民は、樹木という生命に荘厳ともいえる神秘を感じ、万物に神が宿ると信じていた。
古代ケルトの聖職者ドルイドたちは樹木との対話によって、大自然の知恵、さらにいえば神、大宇宙の意思を受けとめ、多くの人に伝え、人間は救われ、導かれた。

ケルトの聖職者、ドルイドたちはつねに預言者であった。
言葉を放つだけで勝利を勝ちとり、味方を鼓舞し、生命エネルギーを強化することができた。
それは彼らが、大自然と特別な結びつきをもち、空や大地、風や水や火、動植物、無機物にいたるまで、この世に存在するすべての精霊たちから霊力を受け取ることができたからなのだ。
樹木の言葉を聴き、正確な予言や神託を告げる人物になるまでには、長い年月がかかったといわれる。

ドルイドたちが何より信頼したのは、生命力の強さであり、四季をめぐりながら人生を繰り返す永遠性である。
人間よりも遥か昔に誕生した樹木という生命体が、尽きることなく繰り返している「生命の円環」。

(「古代ケルト聖なる樹の教え」より抜粋)
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やまうちさんの折れたアンクを上下重ねると、ケルト十字にも見えます。
こじつけかもしれませんが、タウ型のクロスも十字架としての意味を持つので、目に見える形はT字ですがエネルギーとしては十字かと。

「タウ型のクロスに丸い方を重ねても丸十字にならないような気がするんだけども」とおっしゃっていたやまうちさんも納得されました。

やまうちさんは繰り返し見る夢があるそうです。

「古代ケルトの森の聖職者って真っ白な装束をみんな着て森の中巡回していた人達かなぁ?」

深い森の中を足まで繋がっている真っ白なワンピースみたいな衣装で歩き続ける場面や、ヤバイ遅れたー!と慌てて追いかける場面を何度も夢で見ているそうです。


魂にインプットされたドルイドの智慧と霊力の封印解除も含まれていると思われる、
やまうちさんの貴石箱は【自然の摂理/生命の巡り】

奥 敬子さんの貴石箱【大地母神の祈り】に並ぶ強力なエネルギーを放ちます。

メインの生地は、自然から与えられている恩寵を体感し、温もりを感じさせるベロア生地。
折れたアンクが大地に還り、新たな形で新生または蘇生するイメージで、アンクの色を引き立てる色ではなく、沈めて同化させる色として深緑色を選びました。

貴石箱を保護する巾着の紐は金と銀。
金と銀は、太陽と月、男性と女性という陰陽のバランスも示します。
生育に必要な「光」と「水」の意味を込めました。

内側は「土」を意図した茶色。
表地は「育まれる生命」を意図して伸び広がる植物の葉の柄のチャイナジャガード生地を使いました。

箱の側面を彩るツタは背面では隠れていますがその内側でつながっています。
見える領域でも見えない領域でも、巡り続ける生命の環です。

アンク収納スペースのポケットに施した渦模様は、螺旋、循環、輪廻のサイクル。
また古事記では、天の御柱を中心として伊耶那伎命(男性神)は左回りに、伊耶那美命(女性神)は右回りに出逢うことで国生みがなされたことから、男性と女性、陰と陽から生み出されるバランスのとれたエネルギーの表現として、右巻きと左巻きの渦の両方を配置しました。

グリーンのスペクトルを放つラブラドライトには、下記の意味があります。

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ラブラドライトは、魔法と占いのために用いられるパワフルな風のエレメントの石です。
内なる目を活性化し、過去、未来、離れた場所をよりクリアに心に描くことを可能にします。

暗い色の外見にも関わらず、この石は光の下に置いたときにだけ見える、きらめく色合いの虹を保持しています。
この遊色効果は、目に見えない領域を歩むことを可能にし、同時に個人のエネルギーを光の中で浄化する、この味方のエネルギーを反映しています。

ラブラドライトは、強さと、二元性に見えるものの背後にある一体性の石です。
この石は、二元性に見えるすべてのものの相関性と、逆説の根底にある創造の一体性を認識することを助けます。

意識と波動の並行レベルに移行するのを援助することができ、意識的に「異世界間を行き来する」ことを助けます。

ラブラドライトは、不快な感情状態を生じさせる、無意識および潜在意識の信念のパターンを明らかにすることに役立ちます。
また、「不可解な病気」の性質を明らかにするのを助けることができます。
病気を生じさせているパターンを示し、癒しの思考や祈りを強化することができます。

(「ブック・オブ・ストーン」から抜粋)
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やまうちさんからお預かりしていた水晶・ガネーシュヒマールは、もちろん強力な浄化作用もありますが、アンクと貴石箱のエネルギーの増幅、拡大作用がメインとなるでしょう。

銅製のワイヤー、シルバー925の純銀線、精麻。
固定のための素材として、水晶が選んだのは精麻でした。
とても居心地が良いらしいです。

フタ表面左下の葉と赤い実の装飾は、命の躍動と生の本能を表しました。

貴石箱の素材探しで外出した時、唐突に言葉が湧き上がってきました。

「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」

これはエメラルドタブレットで有名な一節です。
上の世界、つまり目には見えない世界=非物質世界、意識の世界で、もうすでに在るものが、下の世界=現実世界、物質世界に映し出されているということです。

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『エメラルドタブレット』
錬金術の基本思想(あるいは奥義)が記された板。
伝説によると、この碑文はエメラルドの板に刻まれたもので、ギザの大ピラミッドの内部にあったヘルメス・トリスメギストスの墓から発見された。
これに記されたうちで最も有名な言葉は、錬金術の基本原理である「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」であろう。これは大宇宙と小宇宙の相似ないし照応について述べたものである。

(Wikipediaより抜粋)
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この言葉と同時に、上と下に分かれたやまうちさんのアンクが脳裏に浮かびました。
その時、陳列されている金属パーツのひとつが目に飛び込んできました。

生命の樹、ツリーオブライフ、セフィロトと呼ばれるシンボルは通常このような図で目にすることが多いと思います。

ですが、やまうちさんの貴石箱に組み込む「生命の樹」は、上記神聖幾何学模様よりも、その意味とエネルギーを重ねた、樹そのものの図案の方が視覚的に適していました。
「システム」よりも「生命のかたち」なのです。

貴石箱に組み込んだ「生命の樹」は、上部の枝葉と同じ広がりを持った根を張る樹の図案です。
私には大地を境界とした鏡像のように見えました。
まさに「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」です。

「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」
やまうちさんのリンパセラピーは三次元の物質世界で施術されながら、同時に別次元にも作用を及ぼし、人生を変容させていきます。


貴石箱に関するひととおりの説明を終えると、やまうちさんから短いメッセージが届きました。

『底知れぬ言の葉使い。おそるべし。
 何者なんだあおいさん』


それは私も知りたいです。



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